- 継手金具締め部の原理
水道の蛇口にビニ-ルホ-ス(正確には、チュ-ブ)を差込み、蛇口のハンドルを開くと、流量が少ない時は、ホ-スは抜けずにそのままの状態であるが、
ハンドルを更に開き全開にすると、ホ-スは抜けて水が漏れてしまいます。これは、蛇口に差込んだビニ-ルホ-スの弾性による保持力(グリップ力)が、
水道の水圧による抜け力(弾性)に負けたからで、これを防ぐにはワイヤ-巻き又はバンド締めを行うのが、一般的です。
油圧の場合は圧力が高いので、更にグリップ力を高める必要があります。そこで考えられるのが、蛇口相当するニップルとワイヤ-巻きに相当するソケットを組合せ、
ソケットを油圧プレス等で塑性変形させて強固にしたものが継手金具締め部の原理です。
- 継手金具締め部の機能
継手金具締め部は、ホ-ス本体と継手金具を接続することであり、要求性能としては、強固な接続がなされており、
ホ-ス内に発生する軸力及びホ-スの自重はもとより、機器の運動により発生する引張力に十分耐えること(グリップ力)と
ホ-ス内圧による流体の漏れをシ-ルすることである。
- 継手金具締め部の種類と構造
継手締め部の種類は、加締式・リュ-ザブル式・クランプ式などのアセンブリの形式と材質によって分けられる。
材質は一般的には、接続部と同材質のものが多いが、用途によっては接続部と異質のものが使われることもある。