油圧ホ-スの分類
3.製造方法による分類
● 長尺ホ-ス:内面チュ-ブを押し出す芯(マンドレル)が樹脂・ゴムでホ-スの製造長で100m以上となるもの。
机上では、サイズによって最大500mのホ-スも可能であるが、出荷の段階で重量40kgを目安に切断される。
基本的には、外面カバ-ゴムは“スム-ス”呼ばれるツルツルしたもの。
● 定尺ホ-ス:内面チュ-ブを押し出す芯(マンドレル)が鉄で製造長が20mに限定される。(40mも可)基本的には、外面ゴムは“リボン”と呼ばれるスパイラル上のザラザラの模様がある。
4.規格による分類
● JIS(日本工業規格):サイズに関係なく、最高使用の圧力で分類し補強層の構造が変化する圧力別ホ-ス。
ホ-スの耐久性の目安になるインパルス試験を40万回に規定している。
● SAE(アメリカ自動車技術会):ホースの補強層構造によって分類され、サイズによって圧力が変化する構造別ホ-ス。
ホ-スの耐久性の目安になるインパルス試験を1W/B=15万回 2W/B=20万回に規定している。SAE100R1~R19までのシリ-ズがあり、各ホ-スが規定されている。
● DIN(ドイツ規格):ホースの補強層構造によって分類され、サイズによって圧力が変化する構造別ホ-ス。
ホ-スの耐久性の目安になるインパルス回数は、SAE規格同様 1W/B=15万回 2W/B構造=20万回に規定している。
● EN(ヨーロッパ規格):ホースの補強層構造によって分類され、サイズによって圧力が変化する構造別ホ-ス。
基本はDIN規格ホ-スであるが、SAE規格も2規格R12、13シリ-ズが規格制定されており、
DIN規格の外径スリムホ-ス1SN・2SNホ-ス SAE規格の100R1AT・100R2ATの外径スリムホ-スよりもコンパクトな1SC・2SCホ-スも規格制定されており、
ホースの耐久性の目安となるインパルス回数はDIN・SAE規格と同一。
● GOST(ロシア規格): GOSTホ-ス規格の詳細は、現在のところ不明。