横浜ゴム（株）（社長：南雲忠信）は海外で、建設機械や工作機械向け高圧ホースの交換用市場に参入する。これまで海外販売は建設機械メーカーや工作機械メーカーへのOEM（相手先ブランドでの生産）による納入が中心だった。日本のメーカーの高い要求に応えてきた技術力を強みに今後、交換用ホースの販売にも力を入れていく。4月から本格的に販売活動を行う。
海外販売向けに開発した新ブランドは「Exceed（エクシード）」。耐高圧性に定評のあるスパイラルホースが中心で、最高使用圧力や耐久性では米国のSAEなど既存の構造ベース規格の最高グレードに該当する。軽量で曲げ性能にも優れるため、配管スペースを小さくでき、機械の小型化が可能になる。まずは使用圧力21MPaから35MPaの10サイズを展開し、さらに拡大していく計画。
また他社と差別化を図るため、「エクシード」はユーザーがホースを選びやすい新規格「ISO18752」を採用した。同規格は2006年7月に発効したホースの新しい国際規格。使用圧力と口径を基準にホースを選ぶユーザーの視点に立ち、最高使用圧力をベースに構成されている。従来のホース規格は繊維補強、鋼線編組補強など構造ベース規格になっており、適切なホースを見つけるのが難しかった。